- 2009-01-19 (月) 21:58
- 経営/戦略
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![]() | 君主論 (講談社学術文庫) (2004/12/11) マキアヴェリ商品詳細を見る |
著者は、ニッコロ・マキアヴェッリです。
ニッコロ・マキアヴェッリは、イタリア・ルネサンス時代のフィレンツェ市政府の郡司や外交を担当する書記官でした。
のちに書記官から追われ、復帰するために小ロレンツォに本書を献呈しました。
本書は、「君主かくあるべし」を論じた君主教育論のジャンルに属しています。
そして、著者自信の政治的体験が色濃く残っていることも特徴で、特にチェーザレ・ボルジアについての記述が特に有名です。
傭兵隊などの軍隊のあり方についての記述、イタリアの政治的危機についての悲痛な叫びなど、本書を手にした者には直ちにその時代が生き生きと伝わってきます。
内容は、26章で構成されており、現在の経営やマネージメントにも活かせる内容が多く書かれています。
では、参考になった内容をいくつかご紹介します。
「第十三章 援軍と自己の軍隊とについて」に書かれている以下の内容です。
「自己の軍隊を持たない限り、いかなる君主権も安泰ではなく、逆境にあって自らを防衛する能力に欠けるため完全に運命の意のままに引きづりまわされる」
これは、傭兵は給料が支払われていることから無気力であり、援軍は有能であった場合、逆に自国の脅威となりうる。
したがって、自己の軍隊を持つことが必須であり、持たない場合は常に脅威を持つことになり、防衛することができないということです。
これは、ビジネスや個人にも言えることではないでしょうか。
ビジネスだったら、傭兵は派遣であり、援軍は外注といったところでしょうか。
たしかに、派遣や外注だけでソフトウェアを作った場合、自社には製品しか残らず、技術は残りません。
これでは、派遣や外注が変わってしまったら、今のスピードの時代にこのソフトウェアに未来はないでしょう。
さらに、やはりその製品についての思い入れは自社の社員の方があると思いますので、できる物も変わってくるでしょう。
「BEST SOFTWARE WRITING」の「プログラマのアウトソーシングの落とし穴」にも繋がりますね。
個人だったら、傭兵は本やネットの情報などであり、援軍は他の人に頼ることでしょうか。
自分の実力ではなく、本やネットの情報をそのまま使ったり、他の人に頼ってことを行うことは、その場しのぎでは良いかも知れないが、将来的にはダメだということでしょう。
すごい勉強になります。
「第二十一章 尊敬を得るためにはどのように行動したらよいか」に書かれている以下の内容です。
「ある君主が真の味方であり真の敵である時、すなわち、彼がある一方に対抗して他の者に味方することをなんらためらうことなく公言する時、彼は尊敬を受けることになる。」
この方策は、中立でいるよりも常に有益と言います。
なぜならば勝利者は逆境にある時援助しなかったような疑わしい者を味方にしようとしないし、敗れた者は剣を手にして自らと運命をともにしなかったような者を受け入れはしないからです。
これは、現代の人との付き合いにも言えることではないでしょうか。
参考になります。
あと、内容についてはここでは割愛しますが、以下の章が参考になりました。
「第十六章 気前良さとけちについて」
「第十七章 残酷さと慈悲深さとについて、敬愛されるのと恐れられるのとではどちらがよいか」
では、最後に目次です。
献辞 ロレンツォ・デ・メディチ殿下に捧げる
第一章 支配権の種類とその獲得方法
第二章 世襲の君主権について
第三章 複合的君主権について
第四章 アレクサンドロスによって征服されたダレイオス王国では、アレクサンドロスの死後、その後継者に対して反乱が生じなかったのは何故か
第五章 征服される以前、固有の法に従って統治されていた都市や君主国をどう支配すべきか
第六章 自己の武力と能力とで獲得した新しい君主権について
第七章 他人の武力または幸運によって得た君主権について
第八章 極悪非道な手段によって君主となった場合について
第九章 市民の支持によって得た君主権について
第十章 どのようにすべての支配者の力を測定すべきか
第十一章 教会の支配権について
第十二章 軍隊の種類と傭兵について
第十三章 援軍と自己の軍隊とについて
第十四章 軍事に関する君主の義務について
第十五章 人間、特に君主が称讃され、非難される原因となる事柄について
第十六章 気前良さとけちについて
第十七章 残酷さと慈悲深さとについて、敬愛されるのと恐れられるのとではどちらがよいか
第十八章 君主は信義をどのように守るべきか
第十九章 軽蔑と憎悪とを避けるべきである
第二十章 砦やその他君主が日常的に行う事柄は有益かどうか
第二十一章 尊敬を得るためにはどのように行動したらよいか
第二十二章 君主の秘書官について
第二十三章 追従を避けるにはどうしたらよいか
第二十四章 イタリアの君主達はどうして支配権を失ったのか
第二十五章 人間世界に対して運命の持つ力とそれに対決する方法について
第二十六章 イタリアを蛮族から開放すべし
評価:★★★★★
本書は、以下の本で紹介されていました。
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