- 2009-03-14 (土) 6:00
- その他
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![]() | アメリカ下層教育現場 (光文社新書) (2008/01/17) 林 壮一商品詳細を見る |
著者が実際にアメリカで経験した低学力高校での教育現場の実態と問題が語られた本です。
アメリカ教育の問題に留まらず、いずれ日本教育にも降りかかる問題が垣間見えます。
教育関係者ならず、子を持つ親、必読の本です。
著者は、ノンフィクションライターの林壮一氏です。
林壮一氏は、大学の恩師の依頼により、リノ市内で最も学力の低い子供たちが集まる高校で日本文化の講義を行うことになります。
著者は、8月から1月の半年間だけですが、内容の濃い、考えさせられる経験をします。
貧困や家庭崩壊の問題で絶望的な環境で育っている子供たちを目の当たりにします。
そこで、著者は逃げるのではなく、子供たちに全力で向かい合います。
最初は、授業のエスケープや講義の無視などをする子供たちばかりですが、だんだん著者と打ち解けていき、未来に希望を持ち始めます。
しかし、まだまだ差別のあるアメリカ社会、著者はやっとこれからというときに、学校を去らなくてはならなくります。
その後、この経験から小学生の指導・助言をする(簡単に言うと友達になる)ボランティアを始めます。
担当になった小学生は転校してしまうのですが、転校先で素晴らしい先生に出会い、未来が開けます。
そんな中、高校で担当した生徒たちのその後を知り、愕然とします。
半数の生徒が退学していたのです。
私には1歳3か月の娘がいますが、すごく考えさせられました。
子供の才能や資質ではなく、親の所得や環境で翻弄され、未来も閉ざされてしまう子供たち。
それを救おうとするが効果がある対策が取れない大人たちと社会。
これは、アメリカだけではなく、先進国ではどこでも起こるであろう問題だと思います。
日本もすぐそこまで来ているのではないでしょうか。
できるだけ多くの人に読んでもらいたい1冊です。
評価:★★★★☆
目次
第1章 体当たり
第2章 壁
第3章 チャレンジ
第4章 ユース・メンターリング
第5章 突然の別れ
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