- 2009-01-31 (土) 11:43
- 小説
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著者は、貧乏から金持ちに、そして、少年時代に抱いた夢を実現するために私財を掛けて遺跡発掘を行い夢を実現した、ドイツの考古学者であるシュリーマンです。
本書は、著者の自伝です。
シュリーマンは、1822年のドイツで神父の息子として生まれます。
少年時代は、伝説や歴史が好きでたまらない子でした。
そんなシュリーマンの唯一の理解者がミンナです。
彼女とは結婚を約束する仲でした。
しかし、母の死、父のスキャンダルで二人は別れ離れになります。
シュリーマンは、14歳で雑貨屋の見習いとして仕事を始めます。
そこで、5年以上も会っていなかったミンナと出会います。
そして、まだミンナが自分を愛していることを確信します。
シュリーマンは、ミンナと結婚するために貧乏から脱出する必要がありました。
しかし、胸の病気にかかって雑貨屋を辞めなくてはならなくなります。
次に、船のボーイになりました。
しかし、この船は、オランダで難破してしまいます。
そして、シュリーマンはドイツには帰らず、オランダに残り、事務職を手に入れます。
ここで、シュリーマンはある程度の給料を手にすることができるようになり、さらに上を目指すために語学の勉強を始めます。
最初に、英語を身に付けます。
何といっても、この勉強方法がすごいです。
その方法とは、
(1)大きな声で音読すること
(2)ちょっとした翻訳をすること
(3)毎日一回は授業を受けること
(4)興味のある対象について常に作文を書くこと
(5)書いた作文を先生の指導で訂正すること
(6)前日に直した文章を暗記して次回の授業で暗唱すること
でした。
これはそんなに難しいことではないかもしれません。
しかし、ここからがすごいのです。
彼は、記憶力があまり良くありませんでした。
そこで、あらゆる隙間時間を勉強にあてました。
すると、3ヶ月後には3回注意深く読めば英語の散文20ページを暗唱できるようになります。
そして、半年で英語の基本を身につけてしまいます。
次に、フランス語を6か月でマスターし、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語をそれぞれを6週間以内でマスターしていきます。
さらに、大声でたくさん音読していたからか、胸の病気も治ってしまいます。
そして、次に商社に通信係兼簿記係として就職します
そこで、ロシア語をマスターします。
この語学力で商社になくてはならない人間となります。
そこで、ただちにミンナに求婚を求めます。
しかし、ミンナはほんの数日前に他の人と結婚してしまっていました。
シュリーマンは失望し、自分自身を激しく責めます。
そして、仕事に没頭していきます。
シュリーマンは、独立し大商人になります。
このとき、シュリーマンは運に恵まれ、莫大な資産を作ります。
このとき、ギリシア語も学びます。
そして、シュリーマンは子供の時から抱き続けていた理想を追求する時期がきたと判断します。
ついに子供の時に夢中になった冒険の主人公たちの形跡を調査し始めます。
ここから、シュリーマンの考古学の人生が始まるのです。
シュリーマンは考古学は素人であったため、遺跡を探すためにスコップ片手に掘りまくるという調査をします。
彼の遺跡の位置の予想は、学者たちとは異なる予想だったため、批判されます。
しかし、彼の予想は大当たりして遺跡を発見します。
そして、ここから彼の考古学者としての成功が始まります。
ここまでの内容は、本書の一章に過ぎません。
こんな波乱万丈な人生で、かつ、夢を追いかける男シュリーマン、すごい奴です。
本書は、シュリーマンが亡くなるまでが書かれています。
シュリーマンのようにがむしゃらに生きてみたいものです。
評価:★★★★☆
目次は以下の通り。
少年時代と、商人としての人生行路(一八二二年‐一八六六年)
イタケー、ペロポネーソス、そしてトロイアへの最初の旅(一八六八年‐一八六九年)
トロイア(一八七一年‐一八七三年)
ミュケーナイ(一八七四年‐一八七八年)
トロイア第二、第三の発掘(一八七八年‐一八八三年)
ティーリュンス(一八八四年‐一八八五年)
晩年(一八八五年‐一八九〇年)
本書は、以下の本で紹介されていました。
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